プチッと

妖怪展

のっぺらぼう

化喋怖月 10

のっぺらぼうは、顔に何も付いていない妖怪です。人を驚かせて楽しむのが好きなようで、襲って危害を加えるような凶暴な妖怪ではないようです。小泉八雲の「ムジナ」では、のっぺらぼうに化けた狸(ムジナ)が、手の込んだ仕掛けで商人を驚かす話が紹介されているため、狐や狸がその正体だという説があります。しかし、「ムジナ」の話は、狸が「のっぺらぼう」に化けた話だから、ムジナとのっぺらぼうは、まったく別のものだとする説もあります。また、肉の塊のような「ぬっへほふ」という妖怪が、のっぺらぼうの原点ではないかともいわれています。