おもな登場人物

寿  三九郎(ことぶき・さんくろう)

大老・杜若平八郎から十手を預かる、はぐれ同心。サイドコンピュータ・アクダイカン率いる鬼士面党のからくり怪人、バイオ怪人たちが引き起こした事件を、動物的直感と、からくり小道具を駆使して、事件を解決する。「くるくるからくり寿司」と「さんま定食」が大好きで、普段は子分のモロキュウといっしょに釣りやチンチロパチンコをしながら、暇をつぶしている。伊賀流忍術の使い手ではあるが、ちょっと間抜けなところがあったりする。

杜若杏樹(かきつばた・あんじゅ)

平八郎の孫。幼い頃、両親に先立たれたため、平八郎がひきとって育てた。まじめで泣き虫。三九郎に恋をしていて、いろいろと理由をつけて世話をやくが、三九郎には子供あつかいにされ、相手にされていない。

水無月紅葉(みなづき・もみじ)

三九郎がいつも通っている、定食屋「小料理盆々」で働いている。明るい性格だが、何でもはっきりとものをいうタイプで、たびたび三九郎と口ゲンカをする。見かけによらず腕っぷしが強く、男を投げ飛ばすくらいの力がある。

サイドコンピュータ・DAIKAN - 3 - OS 667

通称アクダイカン。メインコンピュータ・ショウグンが、悪を造りだすために開発したコンピュータ。悪が暴走しないように設計されていたが、ちょっとしたシステムエラーによって、人類絶滅を防ぐにはエンドラーズ島を征服して、人間を奴隷化すべきだというひねくれた考えを持つようになり、メインコンピュータから独立してしまった。その後、悪人たちを集めて鬼士面党を組織し、自らが首領となって幕府転覆を狙い、悪事の企画書を口からはき出し、部下の技術者、青ひげ太夫と写楽斎に指令を出している。

写楽斎(しゃらくさい)

アクダイカンの部下で、鬼士面党の幹部兼バイオ部門の技術者。アクダイカン出す指令書に従い、DNA配合によって、ぶきみなバイオ怪人を造り続ける。普段は、竹みつ島の枯れ井戸の奥に作られた秘密基地で、研究を続けている。

青ひげ太夫(あおひげだゆう)

アクダイカンの部下で、鬼士面党の幹部兼からくり部

門の技術者。アクダイカンの出す指令書に従い、から

くり怪人を造り続ける。普段は、デジマー島にある秘

密の地下室にこもって研究を続けている。

赤堀勘兵衛(あかほり・かんべえ)

大江戸の同心で、三九郎とは犬猿の仲。事件解決に執念を燃やしているが、ときとぎ先走ってしまい、無実の人間をひっ捕えてしまうことがある。

子分のざぼん丸を引き連れ、暇さえあれば事件が起こりそうなところを探して、町中をぶらついている。

ざぼん丸(ざぼんまる)

赤堀勘兵衛の子分。江戸ランド一番の怪力の持ち主ではあるが、臆病で内気な性格のため、その力を発揮することはめったにない。勘兵衛の後にいつもくっついていて、「フガ」と「ダー」しか言わない。