イケメン二人＋お笑い芸人風二人のメンバー構成で

70年代後半に大ブレイクした、チープ・トリックのベスト盤。

このアルバムはライブ音源4曲を含む全18曲が収録されている輸入盤で、 日本盤はなぜか「カリフォルニア・マン」と「ヴォイシズ」が収録されていない、全16曲構成になっている。

チープ・トリックといえば、1977年にリリースしたセカンド・アルバム「 蒼ざめたハイ・ウェイ」でブレイクした。…というより、この頃はたしか、彼らの人気はほとんど日本だけのもので、特に女性に大人気だったと記憶している。

本国アメリカではパッとしていなかったチープ・トリックは、

「 蒼ざめたハイ・ウェイ」の日本での大ヒットをうけて、翌年、日本武道館での公演を行い、その模様を収録したライブ・アルバム

「 チープ・トリック at武道館」がリリースされた。

当初、このライブ・アルバムは日本限定のものだったが、輸入盤が徐々にアメリカでも評判になり、翌1979年、ようやくアメリカでもリリースされ、全米トップ10入りを果たす大ヒットとなった。

「Authorized Greatest Hits」のライブ音源のうち、曲目1と2の「甘い罠」と「エイント・ザット・ア・シェイム」は「チープ・トリック at武道館」からの収録で、演奏の後で聞こえる黄色い声援が、当時の日本での人気ぶりを証明している。

曲目15と16のライブ音源「アイ・キャント・テイク・イット」と、

「永遠の愛の炎」は、1998年と1988年に録音されたちょいとレアな音源が収録されている。

それよりも、このアルバムには「ウォーク・アウェイ」と、

「ヴォイシズ」が収録されているのが嬉しい。

この二曲だけでベスト盤としての価値を大いに上げている。

特に「ヴォイシズ」は、彼らの最大ヒットとなった「永遠の愛の炎」よりも素晴らしいバラードだと思う。