ヘヴン
ヘヴン
「ヘブン」を初めて見たのは、地上波の深夜に放送していた時。サスペンス映画だと思っていたら、 タイタニックを超える素晴らしい恋愛映画で、大変感激したのを覚えている。
見終わった後、こんな良質の映画を真夜中に放送していることに驚き、つまらないバラエティSP番組の代わりに、思いきってゴールデン枠で放送すべきだろうに…などと思ったりした。
「ヘブン」は全編通して素晴らしのだが、とくに終盤の教会でのシーンが素晴らしすぎる。犯罪を犯した女性教師、彼女に恋をした青年、その青年の父親。三人が交わす会話の間…その間の、なんと絶妙なことか。 淀川さんじゃないが、もう、見事! 見事! 見事! としか言いようがないほど、良い。
この映画は、もともとは3部作の一つとして企画されていた。ポーランドの映画監督クシシェトフ・キェシロフスキと脚本家のクシシェトフ・ピエシェビッチが、ダンテの「神曲」を題材にして「天国編」「地獄編」「煉獄編」の3部作として映画化する予定だったが、1996年、キェロフスキが急死したため、唯一脚本が完成していた「天国編」のみを制作することになり「ヘヴン」は完成した。
未だにブルーレイソフト化されていないのが惜しい。
原題●Heaven
公開●2002年 (ドイツ、フランス、イギリス、アメリカ)
監督●トム・ティクヴァ
脚本●クシシュトフ・キェシロフスキ
クシシュトフ・ピエシェビッチ
出演●ケイト・ブランシェット
ジョヴァンニ・リビシ
レモ・ジローネ
ステファニア・ロッカ
関連映画
タイタニック
3D・2Dブルーレイ
スペシャル・エディション
(1997年、2012年アメリカ)
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