20世紀少年最終章ぼくらの旗

20世紀少年最終章ぼくらの旗

原作はまだ読んだことはないが、それなりに楽しめた。

だが、三部作に分ける必要が本当にあったのか、

少し疑問に思った。ちょっと引っ張りすぎかも。

全編と後編に詰め込んで作ってくれたら、

もっと良いものになったような気がする。

ストーリーも、日本を中心にした世界の重大な事件のはずなのに、

隣の町の大騒ぎのように感じたのは、前に見た「地球が静止する日」と同じ雰囲気で、ちょっと残念だった。

だが、第1章から続く各キャラクターの設定はとても面白かったし、少年時代の子役たちも、その後の大人たちにそれぞれ似ていたのも良かった。それに、常磐貴子が全章通してなんか凄くいい感じだったのは、意外だった。この映画が超がっかり作にならなかったのは、彼女のおかげなのかもしれない。

そんなことより、エンドロール後に、長いクライマックスシーンを持ってくるという観客の都合を無視したやり方に、ちょっと呆れてしまった。映画館で感賞して、エンドロールの途中で帰った人がきっとたくさんいるに違いない。気の毒でしかたがない。

原作●浦沢直樹

公開●2010年 (日本)

監督●堤幸彦

脚本●長崎尚史　浦沢直樹

出演●唐沢寿明　西山潤

　　　常磐貴子　松元環季

　　　豊川悦司　澤畠流星

　　　香川照之　小川史也

　　　石塚英彦　安岡壱哉