大災難 P.T.A
大災難 P.T.A
2009年8月、有名女優の失踪や、三流俳優による薬物絡みの美女ほったらかしで世間が大騒ぎしている時、ジョン・ヒューズの訃報がひっそりと流れた。
この日、彼の作品で一番好きなこの映画を鑑賞し、追悼した。
80年代の中頃から90年代の前半にかけて、
ジョン・ヒューズは多くの素晴らしい作品を世に送り出した。
おもに青春ものを得意とし、監督作品の「すてきな片思い」
「ブレックファスト・クラプ」「フェリスはある朝突然に」、
製作と脚本を手がけた「恋しくて」「ホーム・アローン」など、
傑作がずらりと並ぶ。
「大災難 P.T.A」は1987年の監督作品。
邦題タイトルのP.T.Aは、原題の「Planes,Trains & Automobiles」の頭文字で、おじさん二人の珍道中を、
随所に笑いをちりばめて描いたロードムービー。
お得意の青春ものではない。
しかし、私はこの作品がジョン・ヒューズの最高傑作だと思う。
もう覚えていないほど何回も鑑賞し、
同じところで何回も大笑いさせられた。だけど、この映画の魅力は何といってもラストシーンの素晴らしさに尽きる。
今頃天国で「あのシーンの君の演技は、とても良かった」などと、出迎えたジョン・キャンディに思い出を語っているのかもしれない。
追悼した日、エンディングで流れる「エブリタイム・ユー・ゴー・アウェイ」を聞きながら、しみじみとそう思った。
原題●Plains,Trains,& Automobils
公開●1987年 (アメリカ)
監督●ジョン・ヒューズ
脚本●ジョン・ヒューズ
出演●スティーヴ・マーティン
ジョン・キャンディ
ライラ・ロビンズ
関連映画
ブレックファスト・クラブ
(1985年アメリカ)
フェリスはある朝突然に
(1986年アメリカ)
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