ディスカバリー
ディスカバリー
2005年にTVドラマ版「電車男」のオープニングとして
「トワイライト」が使用されたおかげで、
日本でちょこっとだけ再ブームが訪れたエレクトリック・ライト・オーケストラ(以下E.L.O.)。
このアルバム「ディスカバリー」は、「トワイライト」が収録されたアルバム「タイム」の2年前、1979年にリリースされた。
1971年にレコードデビューしたE.L.O.は、
クラシック、ポップ、ロック、プログレを融合させたような音楽で徐々に人気を獲得し、7枚目のアルバム「アウト・オブ・ザ・ブルー」で一気にメジャーになった。
8枚目のこのアルバムではポップ色をより強め、さらにシンセサイザーを多用し、独特なE.L.O.サウンドを確立させ、
全英で1位を獲得する大ヒットとなった。
E.L.O.の快進撃はさらに続き、1980年の映画「ザナドゥ」の
サントラの半分を担当し、オリビア・ニュートン-ジョンと共に唄ったタイトル曲「ザナドゥ」がシングルカットされ、
日本でも大ヒットした。
と、いかにも順風満帆で大成功したバンドのように聞こえるが、
実は、E.L.O.サウンドの大半は、リーダーのジェフ・リンが創作したもの。そのため、他のメンバーやレコード会社と何度も対立し、彼は1986年にE.L.O.としての活動を停止することになった。
とはいえ、ジェフ・リン抜きではE.L.O.サウンドはありえない。ジェフ・リン=E.L.O.、 E.L.O=ジェフ・リンなのだ。
アルバム「ディスカバリー」は、そんなジェフ・リン=E.L.O.の最高傑作と言って良いほどの名盤。
軽快なポップ調の「シャイン・ラヴ」と「コンフュージョン」、ベース音のイントロが絶妙な「ロンドン行き最終列車」、
それまでのE.L.O. とは違うハード・ロック調の「ドント・ブリング・ミー・ダウン」など、何度聞いても飽きない、素晴らしい楽曲が多く収録されている。レコードではその曲順も絶妙だった。
2001年にリリースされたリマスター盤CDには、ボーナス・トラックとして、二曲のデモ音源と一曲のオールディーズのカヴァーが収録されているが、私は現在、ボーナス・トラックをあえて外して聞いている。
関連CD
タイム
エレクトリック・ライト・オーケストラ
(オリジナルLP=1981年リリース
リマスター盤CD=2001年リリース)
音楽ちゃんぽん
エレクトリック・ライト・オーケストラ (E.L.O.)
オリジナルLP=1979年リリース
CD(リマスター盤)=2001年リリース
曲目
1. シャイン・ラヴ
2. コンフュージョン
3. ニード・ハー・ラヴ
4. ホレスの日記
5. ロンドン行き最終列車
6. ミッドナイト・ブルー
7. オン・ザ・ラン
8. ウィッシング
9. ドント・ブリング・ミー・ダウン
10.オン・ザ・ラン
(ホーム・デモ)
11.セカンド・タイム・アラウンド
(ホーム・デモ)
12. リトル・タウン・フラート
ザナドゥ
オリジナル・サウンドトラック
(オリジナルLP=1980年リリース
CD=1990年リリース)