コリドーズ・オブ・パワー
コリドーズ・オブ・パワー
2011年2月に急逝した孤高のギタリスト、ゲイリー・ムーアが、
1982年にリリースしたソロアルバム。
日本では「大いなる野望」という邦題でリリースされた。
それまで一部のファンしか知らなかったゲイリー・ムーアの名は、
驚異の速弾きと泣きのギターテクニックを駆使したこのアルバムで、瞬く間にロック・ファンに広まった。
私も「大いなる野望」でゲイリー・ムーアを知った人間の一人だが、このアルバムを初めて聞いて衝撃を受けた日のことを、今でもよく覚えている。 1982年、当時住んでいた武蔵小山の、
ある小さなレコード店で視聴させてもらった時のことだった。
オープニングの「ドント・テイク・ミー・フォー・ア・ルーザー」の格好良さや、バラードの「オールウェイズ・ゴナ・ラヴ・ユー」の素晴らしさなど、A面の始めから感動したが、ジャック・ブルースをゲストボーカルに迎えたB面1曲目の「エンド・オブ・ザ・ワールド」には、ツェッペリンの「天国への階段」を初めて聞いた時よりその衝撃は大きく、鳥肌が立った。
以来、ゲイリー・ムーアのファンになり、
以降発売されるアルバムは欠かさず買い続けた。
晩年はすっかりブルースの大御所になってしまっていたが、
ゲイリー・ムーアといったら、
やっぱりこのアルバムだと思ってしまう。
私だけではなく、このアルバムを聞きながら、
もう一度、彼にハード・ロック路線に戻ってくれないかと願っていた日本のファンは、多いに違いない。
リマスター盤のCDは2003年にリリースされ、「フォーリング・イン・ラヴ・ウィズ・ユー」のリミックスとインストヴァージョン、未発表曲の「ラヴ・キャン・メイク・ア・フール・オブ・ユー」の3曲がボーナス・トラックとして収録されている。
関連CD
レッド・ツェッペリンIV
レッド・ツェッペリン
(オリジナルLP=1971年リリース
リマスター盤CD=1994年リリース)
音楽ちゃんぽん
ゲイリー・ムーア
オリジナルLP=1982年リリース
CD(リマスター盤)=2003年リリース
曲目
1. ドント・テイク・ミー・フォー・
ア・ルーザー
2. オールウェイズ・ゴナ・ラヴ・ユー
3. ウィッシング・ウェル
4. ゴナ・ブレイク・マイ・ハート・
アゲイン
5.フォーリング・イン・ラヴ・
ウィズ・ユー
6. エンド・オブ・ザ・ワールド
7. ロッキン・エヴリ・ナイト
8. コールド・ハーテッド
9. アイ・キャント・ウェイト・
アンティル・トゥモロー
10.フォーリング・イン・ラヴ・
ウィズ・ユー (リミックス)
11.フォーリング・イン・ラヴ・
ウィズ・ユー
(リミックス・インストゥルメンタル)
12.ラヴ・キャン・メイク・ア・
フール・オブ・ユー (未発表曲)