ブラッド・ダイヤモンド

ブラッド・ダイヤモンド

「ブラッド・ダイヤモンド」を見た。レオナルド・ディカプリオ主演の、アクション大作…ってことになっている映画。

　劇場公開時にはその存在すら知らなかったのだが、レンタル店でパッケージの解説を見たら、好きな女優さんの一人であるジェニファー・コネリーが出演していたものだから、どうせつまらないんだろうなと思いつつも、借りてしまった。実はジェニファー・コネリー、デビューの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」以外、どうも作品に恵まれていなくて、これまで、出演作といったら、いまいちパッとしない映画ばかりだった。オスカーを獲得した「ビューティフル・マインド」も、期待された割には日本での興行成績は、いまいちパッとしなかったし。

ジェニファー・コネリー出演のアクションと言えば、何年か前に公開された「ハルク」以来か。「ハルク」はアメコミの映画化にしては、そこそこ面白かったので、「ブラッド・ダイアモンド」も少しは期待できるかも…などと、ほとんど上から目線で鑑賞したのだが、これが予想に反して非常に面白かった。アクションシーンももちろんふんだんにあるが、アクション大作というより、社会派ドラマっていったほうがいいかもしれない。

目を覆いたくなるようなシーンも多くあったけど、あまりに面白かったので、続けざまに監督の音声解説版まで見てしまった。

アフリカの内戦状態にある国の、紛争ダイヤの話。この映画で紛争ダイヤのことを初めて知った。ディカプリオ主演だが、途中で、実は黒人の親子が主役なんだってことに気付かせられる。だけど、ディカプリオの位置づけも、とても良かった。

重いテーマではあるが、何度も見たくなってしまう映画だった。それに何よりも、ジェニファー・コネリーが、こんな素晴らしい映画に出演していたことが、とても嬉しかった。

原題●Blood Diamond

公開●2006年 (アメリカ)

監督●エドワード・ズウィック

脚本●チャールズ・リーヴィット

出演●レオナルド・ディカプリオ

　　　ジェニファー・コネリー

　　　ジャイモン・フンスー　

　　　マイケル・シーン

　　　アーノルド・ヴォスルー