ひいきのスポーツチームが、劇的な逆転勝利で優勝したような場合、

クイーンの名曲「ウイ・ウィル・ロック・ユー」~「伝説のチャンピオン」を聞いて、勝利の余韻に浸ることがあるが、逆の場合もまた、この曲がうってつけだったりする。

たとえば、ひいきのスポーツチームが不可解な判定によってあっさり負けたり、ミス連発で途中から相手チームを応援したくなるような試合内容だったり…。スポーツ観戦で、なんだかもやもやした気分になってしまった場合は「ウイ・ウィル・ロック・ユー」~「伝説のチャンピオン」を聞いて、憂さを晴らすのが良かったりする。

この曲を聴きながら、近い将来、ひいきのスポーツチームが素晴らしい試合で優勝してくれますようにと、願掛けをするのもいい。

「ウイ・ウィル・ロック・ユー」~「伝説のチャンピオン」は、 今やスポーツ応援歌として、全世界で定着している。

この二つの曲は、クイーンの6枚目のアルバム「世界に捧ぐ」にオープニングとして収録されていて、圧倒的な存在感を示している。

おかげで、ほかの曲がほとんどスルーされてしまう。

このアルバム、実は、他の曲もなかなか良い曲が揃っていたりする。静と動、暗と明、軽と重、それらが絶妙なバランスを保って作り出した新しい空間、のようなアルバム。

クイーンと言えば「オペラ座の夜」が最高傑作という人が多い。私もかつて「オペラ座の夜」ばかり聞いていた。で、「世界に捧ぐ」を初めて聞いた時、「オペラ座の夜」的内容を期待したため、ちょっとがっかりしたのを覚えている。ところが、何度か聞いているうちに、次第にこのアルバムの良さが解っていった。気がついたら、レコードがすり切れるほど聞いていた。ジャケットの絵も、最初は下手くそで雑な絵だと感じていたのに、いつのまにか、妙に惹かれるようになっていた。今では、私的には「オペラ座の夜」と並ぶロックの名盤の一枚になっている。